先日の記事でiPhoneの高性能カメラをMacのカメラとして使える「連係カメラ」について紹介しました。その後、筆者のMacBook Air(M1)では何も苦労せずにワイヤレス外部カメラとして繋がるのに、Mac mini (M1)ではうまく繋がらないことが判明。半日くらいかかってようやく回避策を見つけましたか…。
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連係カメラとは?
MacBook Air(M1)をお使いの方はご存知でしょうが、FaceTimeなどインカメラを使ったWeb会議アプリでは、「センターフレーム」、「ポートレートモード」が使えますが画質がすごく綺麗かというとさにあらずで、まぁ普通。
しかしIPhoneの高性能なアウトカメラ(背面カメラ)をMacのWebカメラとして使うことで高画質となり「センターフレーム」、「ポートレートモード」に加えて「スタジオ照明」「デスクビュー」という機能も使えるようになります。
MacBookに限らない話ですが、ノートPCのインカメラってスマホのインカメラに比べても画質が劣ることが多くて、いくらオンライン会議やリモートワークで相手の顔が高精細である必要はないとはいえ、綺麗なのに越したことはありません。
綺麗に写りすぎるのは、昔ハイビジョン放送が始まった時に、出演者にとって肌荒れが見えてしまうので困るといった話がありましたが、ひょっとするとオンライン会議やリモートワークでも同じなのかもしれません….。
不具合の状況
さて、このメチャ便利な連係カメラですが、MacBook Air (13インチ、M1、2020)では前述のApple公式サイトの情報通りにすれば、なんの苦もなく呆れるほど簡単に繋がります。
問題はMacBook AirではなくてMac miniのほうで、iPhoneとMac miniが連係カメラでつながりません。
前述の記事を書いた時はLightningケーブル接続でしたが、連係カメラはワイヤレスで使ってこそ本領発揮です。同じようなコンフィグをしているMac miniとMacBook AirでどちらもmacOS Venturaをインストールしており、iPhoneとのAirDropはMacBook Airとの間でも、Mac miniの間でも全く問題なし。当然どちらも同じApple IDです。2ファクター認証もOKなのは言うまでもなく、なにより同一Apple IDで使っているMacBook Airでは連係カメラが使えて、Mac mminiでは使えない。
試みた対処
位置情報とプライバシーをリセット(iPhone)
Webで探していて見つけたのがこれです。
を実行しました。これは設定内容やストレージのリセットではなく、アプリごとに位置情報を使うことを許すかどうか、アプリごとのトラッキングを許すかどうかといった設定ですので、リセットしても、次に該当アプリを起動したときに、位置情報を要求しているが許可するかとかいったことを再び聞いてくるだけですので実害はありません。
残念ながらこれは効果なし
iPhoneとMacの同期設定(Mac)
macOS Venturaでは、iPhoneとMacを有線接続してMacのFinderを起動すると、昔はiTuneで行っていたiPhoneのバックアップや同期ができる画面が出てきます。出てこない場合は、左側ペインの「場所」に接続したiPhoneの名前が出ますのでそれをクリックすればOK。
この赤枠の部分「Wi-FiがオンになっているときにこのiPhoneを表示」と「このiPhoneが接続されているときに自動的に同期」のチェックを入れていたので外しました。外してもチェックしても効果なし。
残念ながらこれも効果なし。
ESET CYBER SECURITY PROのリセット
MacBook Airでも使っているセキュリティソフトのESET CYBER SECURITY PRO。Windows版にはWebカメラ制御がありますが、Mac版にはありません。
念の為ということで、MacBook Airで「全ての設定を既定値に戻す」を実行しても問題なく連係カメラが使えることを確認したうえで、Mac miniのESETも「全ての設定を既定値に戻す」を実行したが関係なし。
ESETも無実でした。
普通にWebカメラを接続したら….
いろいろ考えたけれど、違うのは「MacBook Air」にはインカメラが内蔵されており、「Mac mini」にはカメラがついていない(正確にいうと以前は接続していたが外した)のでそれが最大の違いです。
以前の記事で連係カメラのことを書いた時はまだUSBでWebカメラが繋がっていました。
そこで以前使っていた「Logicool C922n PRO HDストリーム ウェブカメラ」を接続して普通にFaceTimeなどが使えることを確認しました。そしてiPhoneをスリープから起こしてロック状態のまま(ロック解除しない)でFaceTimeの「ビデオ」メニューを見ると…
…とちゃんとカメラの切り替えでiPhoneが出るようになりました。
え?
は?
基本的に連係カメラには、ハードウェア的に繋がっているカメラがなくてもOKのはずなんですが….。
この状態でFaceTImeはiPhoneのリアカメラで撮っている綺麗な画像が写っています。そしてFaceTimeを閉じて、USBカメラを外してFaceTimeを立ち上げると「ビデオ」メニューからiPhoneが消えました。
完全に謎です。謎は謎なのですが対症療法というか回避策が見つかったのでこれでよしとします。
まとめ
条件を満たしているのにMac miniでiPhoneの連係カメラが使えないとき、USB接続でなんでもいいのでWebカメラを繋いで、それでFaceTimeなどで認識できる状態にすれば、連係カメラも使えるようになる….という一例でした。
でも、なぜ?