iPhone 15 Pro MaxのUSB Type-C (10Gbps）に2TB SSDを繋いでみた

iPhone 15はUSB Type-Cとなり、さらにPro / Pro Maxでは最大データ転送速度が10Gbpsとなり、これまでのLightningやiPhone 15 無印/ Plusの最大480Mbpsとは一線を画するものとなりました。これを活かす使い方は高速フルバックアップは当然ですが、動画撮影にもグッドニュースです。

接続したSSD2種

筆者手持ちのUSB接続SSD2種類を使ってみました。

テストした接続は以下の3通り。

[1] 直接接続。ケーブルは各SSD付属の10Gbps対応ケーブルです。

付属ケーブル以外では、かならずUSB3.2Gen2（USB3.1Gen2と同じ意味です）対応ケーブルを使うようにしてください。

[2] USBブ経由で外部給電なし。ハブは昨日の記事に書いたBuffalo BSH4U505C1PWHです。

[3] [2]と同じですがUSBハブ経由で給電。PD電源はAnker PowerCore 10000 PD Redux 25W（PD出力25W）です。

結論から言うと、どの組み合わせでも全く問題なく認識して読み書きできます。

取り外し操作というのは特にないのですが、SSDを使っているAppを停止しできれば終了したほうが安全だと思います。

Appによっては、特に動画撮影Appだといきなり抜くとせっかくの動画が記録されずに飛んでしまう可能性がありますので要注意です。

外付けSSDのメリット

いつでもどこでもバックアップ

出先・旅先でiPhoneで撮影した写真や動画のバックアップが高速で簡単に取ることができます。

旅の写真や動画は二度と撮り直せない思い出であり大切な素材ですので、誤操作や事故で簡単に失うわけにはいきません。

スマートフォンは日常的に出し入れも多く紛失・盗難・破損のリスクが高いので重要なデータは随時バックアップを取るのが安全です。

破損に関してスマートフォンの場合はメモリはスマートフォンのSoCの中に含まれており、スマートフォンが壊れたらメモリだけを物理的に取り出すことは不可能ですから、バックアップが重要です。

iPhone 14以前は480Mbpsの低速USBでしたので旅先でその日の写真をバックアップしようとしても、何百枚もあるとえらく時間がかかりました。シャワーを浴びてビールを飲み終えてもまだ終わらない感じ。

その点iPhone 15 Pro / Pro Maxの10Gbpsならもうガッツリ高速で、安心してバックアップを取ることができます。SSDを2つ持っていってダブルでバックアップを取るのも容易です。

動画を直接SSDに記録

長尺動画を画質の良いProResフォーマットで4Kの高解像度で撮りたい時はままあるわけですが、従来だとiPhoneのストレージに入っている数百GBもの動画ファイルを低速USBで書き出すなど気が遠くなり全く実用的ではありませんでした。

しかし外付けSSDに直接記録できれば、SSDをPCやMacに繋ぐだけでサクッと読み込めます。この差は動画を撮る人にとってはめちゃくちゃ大きいです。

何より貴重な本体ストレージを消費しなくて済みます。

長尺動画を撮るからといって1TBのiPhone 15 Pro Maxは249,800円、256GBなら189,800円。その差6万円です。256GBモデルにして2万円で2TBの外付けSSDを買った方がよくありませんか？

SSDなら容量をいくらでも買い足せる

Apple ProResフォーマットで、4K60fpsという高解像度・高フレームレートで撮ると1分10GB少々のサイズなります。この条件で標準カメラアプリを起動すると最長録画時間144分と表示されました。普通に撮る分には十分ではないでしょうか。

万一足りなければもう一つ外付けSSDを買えば良いのです。

容量を買い足せるのが外付けSSDのメリットでもあります。

手始めは500GBのSSDで

いきなり2万円ほどの2TBを買っても使いきれない可能性もあります。

おすすめは500GBのものです。

これなら1万円でお釣りが来ますので、まずは500GBを買ってiPhone 15 Pro / Pro Maxでの便利さ・有用さを肌で感じることをお勧めします。

＜参考記事＞ iPhone 15 Proで使える小型10Gbps対応USBハブ、これにSSDなどが繋がる！

旅路の部屋

iPhone 15 Proで使える小型10Gbps対応USBハブ、これにSSDなどが繋がる！

https://aichanworld.com/wd/2023/11/08/post-30068/

iPhone 15 Pro / Pro MaxはUSB Type-Cで最大10Gbpsのデータ転送が可能です。これにより外部SSDに4K動画を直接録画する、外部ディスプレイを繋ぐ、USBハブ経由で複数のUSBデバイスを接続するなどができるようになりました。今回はこういう構成で撮れるかなかな？という検証です。iPhone 15 Proに接続した周辺デバイスiPhone 15 ProのUSBはType-C 10Gbpsに対応しており単に充電だけに使うのはあまりにももったいないです。筆者としても本来の活用目的である動画撮影機材として、どこまで実用的な構成を作れるかを試してみたくなりました...