松坂桃李がチェロを弾く、実写版「耳をすませば」は心が温まる

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1995年にスタジオジブリ制作で公開されたアニメ版の実写版が、各配信で見ることができます。実写版はアニメ版の描く主人公の中学生時代を実写化すると同時に、その10年後を松坂桃李と清野奈名がダブル主演で描いています。中学生時代の地球屋の再現は素晴らしいですし、重要な役割の猫のムーンも出てきます。耳すまファンであれば必見。

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実写版「耳をすませば」

スタジオジブリが制作した劇場アニメ版は1995年に公開され、実写版は2022年10月に公開されました。

実写版はアニメ版が描いている月島雫と天沢聖司の出会いから聖司がイタリアに旅立つ決心をするところまでを、10年後の雫と聖司にオーバーラップさせるように並行して描きます。

筆者が密かに楽しみにしていたのは劇中劇の「バロンのくれた物語」なのですが、この部分は実写版にはさすがに入っていなかったのがちょっと残念です。

アニメ版では聖司はバイオリン製作者を目指してイタリアに渡りますが、実写版では祖父である地球屋の店主(近藤正臣)がチェリストで、その影響を受けて聖司も世界的なチェリストを目指して中学卒業後イタリアに渡って、10年を過ごすという設定になっています。

さすがにバイオリン製作者は実写再現がなかなか大変だし、映画としてはちょっと地味すぎるのでしょうか、演奏するほうになりました。松坂桃李は必死にチェロの練習をしたそうですが、バイオリンよりはチェロのほうがまだ難易度が相対的に低いと言われるのと実写としてはチェロのほうが映えるという判断かもしれません。

14歳時代、アニメの再現実写では「地球屋」「バロン」「おじいさん」の再現度は素晴らしい出来栄えでアニメの雰囲気・イメージを再現しています。

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猫のムーン

アニメ版の中で、月島雫と天沢聖司、誠司の祖父、地球屋を結びつける重要な役割を果たすのが猫のムーンで、実写版でも同じように登場し、実際の名前をぽんずといいます。

ぽんずは「株式会社グローバル・アニマルアクト」所属のタレント猫で6歳の茶トラの雄です。

雄の茶トラは甘えん坊が多いといわれており、さらにぽんずは食いしん坊だそうで、そういうところがタレント猫として活躍できる理由かもしれません。

[グローバル・アニマルアクト公式] ぽんず

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作品情報

タイトル:耳をすませば
制作:2022年
上映時間:114分
劇場公開日:2022年10月14日
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、松竹
監督:平川雄一朗
原作:柊あおい
出演:清野奈名(24歳の月島雫)、松坂桃李(24歳の天沢聖司)、近藤正臣(誠司のおじいさん)
主題歌:「翼をください」

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