2020年の締めは何だろう…と思っていたら、30日の朝にただならぬメールが来ていました。私が最も頼りにしているNASのSynology DS216Jからの警告メールでした。何が起こったのか?
一通のメールから始まった
NASからの通知メール
30日の朝、スマホの通知に見慣れぬメールが届いていました。
題名:DS216j – Synology DiskStation <xxxx@yyyy.zzzz>
宛先:旅路の部屋 <xxxx@yyyy.zzzz>
本文:
お客様各位、
DS216j 上のドライブ 2 に I/O エラーが発生しましたが、ドライブは数回の再試行後に現在は正常に動作しています。このエラーは不良セクターにより生じたと思われます。データの完全性を保証するためにデータのバックアップを直ちに実行することを推奨します。その後、[ストレージ マネージャ] > [HDD/SSD] > [S.M.A.R.T.] の順に進んで、拡張テストを実行し、テスト結果で推奨アクションを参照してください。
送信元 DS216j
は?
I/Oエラー?
不良セクター?
やばいじゃん!
この通知メールは親切です。
エラーの推定原因、すぐに実行すべきこと(テスト)とその後の対策まで書いてくれています。
このあたりがSynologyが好きな理由の一つ。
まあ、他のちゃんとしたNASでも同じかもしれませんが。
不良セクタ(bad sector)とはハードディスクまたはフラッシュメモリなどの記憶媒体において、何らかの障害によって利用できなくなったセクタのことである。 ハードディスクの場合、磁気プレートの読取/書込ヘッドや、磁気パッドの摩耗が原因となる。フラッシュメモリの場合、その原因はトランジスタに起因するものが考えられる。
引用:Wikipedia「不良セクタ」より
もちろん、コンピュータを商売道具としてきた身の上ですからよく知っていますよ、はい。
近年のハードディスクドライブには、予備のセクタを持ち、不良セクタとして検出されたセクタと置き換えるメカニズムが組み込まれているものがある。 この置換は、自動的かつ、システムのほかの機能からは不可視で行われる。
引用:Wikipedia「不良セクタ」より
はい、これも知っていますよ。
そして放置すると致命的なことになるのも知っています。
ですから、メインのNASはSynology DS216JというNASキットでWestern DigitalのNAS用HDD「RED」の3TBを2本ミラーリングしています。
さらにサブのNASははSynology DS115Jというシングルディスクのもので、Western DigitalのNAS用HDD「RED」の4TBを一本入れて、Synology のDiskStation 標準機能のHyper Backupを使って、ストレージユニットをまるごとDS115Jに毎日自動的にバックアップしています。
拡張テスト
そんなわけで、エラー報告のあったドライブ2だけではなくドライブ1も拡張テストをかけました。
上のスクリーンショットは拡張テストの進行が90%のときのものです。
このメールの前にエラーはなかったかというとさにあらず。
あるじゃないですか!
それも12月18日に発生しています。
エラーレポートの条件が変だったかしら?
ちゃんと電子メールにチェックが入っています。
送信先で迷惑メールになっていたのかしら?
と、思って調べましたが、そんな痕跡なし。
自分がNASの管理者の場合は、発信人が自分で宛先も自分のメールになりますので、迷惑メールに振り分けられないようにしておきましょう。
さて、拡張テストですが、朝から初めて午後少しでエラーのないドライブ1は無事終了ですが、エラーレポートの上がっているドライブ2はまだ終わりません。
上のスクリーンショットが拡張テストの画面ですが、ドライブ1は「正常」で終わっています。
しかし、ドライブ2のほうはS.M.A.R.T.テストが実行中:90%になってなかなか進みません。
開始から24時間経過しても90%のまま….
これが正常のわけはありませんね。
ともあれ、なかなか、終わらないので続きは明日….
NAS導入を考えている方へ
NASを使うならドライブは絶対ケチってはいけません。
ドライブはNAS用に24時間365日駆動を前提にしたドライブを選びましょう。
Western DigitalならREDのシリーズです。
そして、メインのNASには必ず冗長性をもたせましょう。
ドライブ1台だとエラーで飛んだら終わりです。
個人利用ならコスト的にもRAID1(ミラーリング)がおすすめです。