当ブログでは防災用品の一つとして電池が長時間持つポケットラジオを紹介してきました。今回はそれらのラジオにピッタリで、日常の通勤のお供にもGOODなモノラルイヤホンを紹介します。
防災用品&日常のお供のラジオ
3.11の経験
東日本大震災の発災時、筆者は仕事で都内にある自社の別拠点のビルで会議をしていたところでした。
幸いなことに家族や自宅には被害はありませんでしたが、会議の途中で何の前触れもなくいきなり揺れ始め、会議室のガラス壁がぐわんぐわんとたわんでいました。
皆で『ガラスが割れるぞ!危ないから離れろ!机の下に入れ!』と互いに声を変えてまずは机の下に潜り込みました。
揺れが収まり、幸いにも建物被害は全く無くて、会議室のガラス壁もヒビひとつ入らず小さな時計が床に落ちただけで済んだのは、築約8年のビルですが制震・免震構造によるところが大きかったのでしょう。
結果的にそのオフィスで一晩を過ごすことになりました。自拠点でないとはいえ、自社の拠点であり他所様のオフィスや屋外でなかったのはラッキーだったといえます。もうちょっと地震が来るのが遅ければ地下鉄で移動中だったかもしれません。
自社オフィスの中で知った人も周りに居るのであまり不安はありませんでしたが情報が得られない。
そんなときに役に立ったのがいつも持っていたポケットラジオでした。
その夜は椅子の上でせいぜいちょっとウトウトする程度でしたが、とても心強かったのがSONY SRF-M95です。
単3アルカリ電池1本でFMなら40時間、AMなら54時間聞けるというもの。
ラジオの声を聞くと安心する
この時は周囲に顔見知りの同じ会社の人がいましたのでよかったのですが、自分ひとりだけだったらどうなったでしょうか。
イヤホンを耳に入れて聞こえてくるのはアナウンサーの声。地震による都内の交通状況などを逐次伝えてくれるのです。伝わる内容に明るいものはありませんでしたが、それでもイヤホンから聞こえてくる人の声、生放送の声、これはとてもホッとするものでした。
ラジオから聞こえてくるアナウンサーやキャスターの落ち着いた声は、災害時などに人の心を落ち着かせ安心させる効果がある。
さらに、被害状況などを逐次伝えてくれるのです。
この時はスマホではなくガラケーでしたが、ガラケーといえどもしょっちゅう使っていたのではバッテリーは持ちません。
バッテリーを節約しながら情報を得る、そのためにもポケットラジオが災害発生時には必要なのです。
ラジオ用イヤホンのオススメ
先日紹介したSRF-R356のようなステレオミニジャックのイヤホンだったら、今はゴマンと種類があるイヤホンから選び放題ですが、モノラルミニジャックの場合に使うモノラルイヤホンはごく種類が限られます。
ラジオに適したモノラルイヤホン;
・カナル型(外来ノイズが減るので聞き取りやすく音漏れしにくい)
・1m程度のコード(長いと絡みやすい)
・モノラルミニジャック(ラジオのイヤホンはだいたい側面なのでL型がベター)
これを満たすものはごくわずかで、メジャーな音響メーカーではこれくらいでしょうか。
どちらも800円前後で購入できます。
audio-technica DMK-32
音質は音声が聞きやすくラジオ向けのチューニングですので、片耳とはいえFM放送とか聞くと音楽的にはちょっとさみしい感じ。
はっきり言えば高音と低音が不足です。
コードがポケットラジオ内蔵イヤホン(巻取り式)のように極細でそうめん並なので不安がないと言えば嘘になります。細い分絡まりやすいのが難点。
DMK-32のコードって細すぎて絡まると解くのに神経をつかいます。
JVC MR-LX21
DMK-32に比べると相対的にこちらのほうが音質が良いです。特に低音不足がかなり解消されますので、音楽を聞いていてもなんとなく安心感があります。
今回オススメしたいのはJVC MR-LX21。
こんなパッケージで売っています。
普通のイヤホン・ヘッドホンコーナーではなく、ラジオ用イヤホンやラジオコーナーにあると思います。
コードはDMK-32よりは太くて、普通の太さ(といってもステレオより細いですが)なので安心感があります。DMK-32のコードよりは絡まり具合はマシだといえます。
片耳です(笑)。
これは以下の記事で紹介しているようなモノラルジャックで長時間電池が持つ小型あるいはポケットラジオに好適です
まとめ
防災の観点から、災害発生時の情報収集にラジオは不可欠。特にスマホのバッテリー節約には効果的である。
ラジオには遮音性と音漏れ防止の観点、スピーカーを使わずバッテリー節約の観点からカナル型のイヤホンが好適である。
モノラルイヤホンは種類が少ない。オススメはこのクラスとしては音質の良さでJVC MR-LX21を一押し。