iPhoneでバックグラウンドアプリを強制終了するのはバッテリー寿命に影響するからやめるべきだ!というもっともらしい話を聞いたことがありませんか?はっきりいますが都市伝説でありそんなものは全く気にする必要がないという話です。
バックグラウンドアプリの強制終了(タスクキル)とは
Face ID対応機種であればホーム画面やアプリ画面でディスプレイを下端から上に向かってスワイプするとAppスイッチャーの画面になります。Touch ID対応機種ではホームボタンをダブルクリックすることでAppスイッチャーの画面が出てきます。
この画面でAppのスクリーンイメージを上にスワイプするとAppスイッチャーから消えて、いわゆる強制終了した状態になります。
どういう場合に強制終了する必要があるか?
反応しなくなったAppを強制終了(Apple推奨)
Appleは公式サイトでは「Appスイッチャーによる終了が必要なのはAppが反応しなくなった(ハングした)場合だけ」としています。それも含めて以下の2つの場合以外は気にする必要はありません。
[公式] iPhone や iPod touch で App を終了する方法
https://support.apple.com/ja-jp/HT201330
バッテリー馬鹿食いApp
iOSの問題の一つは、Appスイッチャーに出てくるAppの画面は、バックグラウンドでガシガシ動いているものもあれば、しばらく動いていないのでiOSにおりスリープ状態になっている(一時的に停止している状態)もあるし、すでに終了しており残像のようなものだけが残っているものもあるのですが、それらの区別がつかないことです。
そうした中にアプリの不具合(バグ)でやたらバックグランドでガンガン動いてしまう奴がいたりすると、それも強制終了しなければなりません。どういうアプリがバッテリーを大食いしているかは、以下の場所で確認できます。
[設定アプリ] > [バッテリー]
ここで過去24時間あるいは過去10日でバッテリー使用の多いアプリを調べることができますので、バッテリー食いの犯人探しはこれで可能です。
強制終了はバッテリー寿命を縮めるというのは都市伝説
こういう主張の根拠は「スリープしているAppを強制終了すると次に同じAppを起動するときにイチからAppの起動シーケンスを行うので、結果としてバッテリーを消費しそれがバッテリー寿命を縮める」というものです。
スリープしているAppをウェイクする(叩き起こす)よりイチから起動するほうがCPUを若干食いますし、ストレージアクセスも若干多くなるでしょう、それは事実だと思います。
しかし、それがどうした!?です。
そんな微々たることを気にするよりバッテリー寿命に関してはもっと使い方を気にした方がいいです。
用もないのにスマホをいじったり、SNSをダラダラ眺める(読むのではない眺める)ほうがよほど時間とバッテリーの無駄です。さらに充電ケーブルをつなぎながら高負荷のゲームをやるとか論外です。
これらについては以下の記事で説明しています。
バッテリー寿命は何回フル充電サイクルを行なったかで決まりまして、設計上500回のフル充電サイクルを行って80%以上の能力を保つように設計されているのがiPhone。この場合のサイクル回数とはアダプタに繋いだ回数ではないく、合計で100%になる一回もしくは複数回の充電が1サイクルです。つまり10%充電、50%充電、40%充電と3回の充電をしたとき合計で100%になるのでこれで1回です。
筆者のiPhone 13 miniのサイクル回数とバッテリー状態はこんな感じです。
・購入時期:2021年9月(約10ヶ月経過)
・サイクル回数:104回
・最大容量:95%
この最大容量が80%を切ると正規サービスプロバイダで安全確実かつ安価にバッテリー交換してもらえます。
まとめ
iPhoneは正規サービスプロバイダで安全安心に安価でバッテリー交換ができるので、バッテリー消耗なんか気にせずガンガン使え。
Appスイッチャーで神経質に都度Appを強制終了させる必要はない。
Appの強制終了がバッテリー寿命を縮めるなんてのは都市伝説。それよりは充電しながら高負荷のゲームや作業をするほうがよほどバッテリーを痛めることになる。