2023年5月12日(金) に日本でGARMIN Instinct 2X Dual Powerが発売されてから5ヶ月、GARMIN Venu 2 Plusがあるので迷ったのですが、やはりさらに大幅進化したInstinct 2X Dual Powerの魅力には勝てずポチり。手元に届いて改めて手にして….でかい!けど凄い!
GARMIN Instinct 2X Dual Power
実物開梱
まずはお決まりの開梱。
いつものGARMINパッケージです。
付属品は少々のドキュメントとGARMINステッカーと充電ケーブル。
充電ケーブル、以前はUSB Type-Aのケーブルでしたが、GARMIN Instinct 2X Dual PowerではUSB Type-CになっていますがPDは不要です。5VさえあればOK。
もちろん従来のUSB Type-Aの充電ケーブルも普通に使えます。
GARMIN Venu 2 Plusと並べました。
確かに大きいです。
標準バンドはGARMIN Venu 2 Plusは肌に当たる面が平坦ですが、GARMIN Instinct 2X Dual Powerは両サイドが盛り上がっており全面的に肌にべったりつくことは避けられそうです。2日ほど装着した感じは、平坦なタイプより快適な気がしますが、これは好みでしょう。
下の写真はGARMIN Venu 2 Plusのバンド内側。
下の写真はGARMIN Instinct 2X Dual Powerのバンド内側。
Instinctシリーズ
特徴
GARMIN Instinctシリーズは、数多いスマートウォッチの中でApple Watchに代表されるガジェットタイプではなく、スポーツトラッキングタイプと筆者が呼んでいる部類となります(詳細は下記リンク先の記事参照)。
<参考記事>
Instinctシリーズは数あるGARMINウォッチの中で「アウトドアカジュアル」に分類されるもので、見た目はG-SHOCK的なデザインのタフネススマートウォッチで、アメリカ国防総省が定めるMIL 規格[MIL-STD810 G]の「耐衝撃」「防水」「耐熱衝撃」のテストを全てクリアしています。
Instinctの最大の特徴は長時間バッテリー駆動です。モノクローム半透過メモリインピクセル(MIP)という表示の保持にはほとんど電力を必要としないディスプレイの採用により長時間駆動を実現し、明るければ明るいほどクリアに見えるところもアウトドアに好適です。
外観はG-SHOCKっぽい外観なのでスマートウォッチには見られにくいというのも特徴ですが、ミリタリー風の外観は好みが分かれるかもしれません。
Instinctの進化
主な仕様について、筆者がこれまでに手にした4機種について基本的な違いを比較しましょう。
Instinct 2X Dual Power | Instinct 2 Dual Power | Instinct Dual Power | Instinct | |
当初価格(税込) | 68,200円 | 62,700円 | 49,500円 | 32,800円 |
解像度 | 176 x 176 | 176 x 176 | 128 x 128 | 128 x 128 |
ガラス | Corning Gorilla Glass DX | Corning Gorilla Glass DX | Gorilla Glass | 化学強化ガラス |
スマートウォッチモード | 40日+ソーラー充電で無制限 | 28日+ソーラー充電で無制限 | 24日+ソーラー充電で30日間 | スマートモード最大14日間 |
GPS+光学心拍計モード | 60時間+ソーラー充電で85時間 | 30時間+ソーラー充電で18時間 | 30時間+ソーラー充電で8時間 | GPSモード最大14時間 |
内蔵メモリ | 64MB | 32MB | 32MB | 16MB |
対応OS | iOS Android | iOS Android | iOS Android | iOS Android |
血中酸素ウェルネス | ○ | ○ | X | X |
Suica対応 | ○ | ○ | X | X |
衛星測位 | GPS みちびき GLONASS GALILEO GNSSマルチバンド | GPS みちびき GLONASS GALILEO | GPS みちびき GLONASS GALILEO | GPS みちびき GLONASS GALILEO |
ソーラー充電 | ○ | ○ | ○ | X |
防水 | 10ATM | 10ATM | 10ATM | 10ATM |
MIL準拠 | MIL-STD810 G 「耐衝撃」 「防水」 「耐熱衝撃」 | MIL-STD810 G 「耐衝撃」 「防水」 「耐熱衝撃」 | MIL-STD810 G 「耐衝撃」 「防水」 「耐熱衝撃」 | MIL-STD810 G 「耐衝撃」 「防水」 「耐熱衝撃」 |
重さ | 67g | 52g | 53g | 52g |
サイズ | 50 x 50 x 14.5mm | 45 x 45 x 14.2mm | 45 x 45 x 15.3mm | 45 x 45 x 15.3mm |
無限のソーラーパワー
GARMIN Instinct 2 Dual PowerとGARMIN Instinct 2X Dual Power最大の特徴です。
50,000ルクス以上の日照が1日3時間以上あれば、スマートウォッチモードでは無制限の稼働時間を誇ります。ソーラーパワーがなくても最大40日間の駆動時間は他社を圧倒しています。アウトドアユースなのでそんなに頻繁に充電できないことを大前提にしています。
・スマートフォンと Bluetooth接続
・心拍数モニタリングが1日を通してオン
・GPSによるアクティビティトラッキングはなし
・血中酸素ウェルネスのモニタリングはオフ
というごく基本的な設定です。
GARMINはX(旧Twitter)でEnduro2という新モデルのハッシュタグをつけて「We measure battery life in months. Not hours.」と他社(暗にApple)を牽制しているのが笑えます。
「我々はバッテリー寿命を時間ではなく月で測る」と一蹴しています。
実使用インプレッション
上の表にあるように初代Instinctから確実に進歩しています。
サイズがそれまでの45mmから50mmと大きくなっていますが、解像度は変わっていませんので表示全体が大きくなり動きながらでも見やすくなりました。
重さについて、最初はちょっとしたズシリ感じを感じますが筆者は重めの時計が好きなので気になりません。ちなみにApple Watch Ultra 2が61,4gなのでそれより重いことになります。
バッテリー寿命は確実に伸びています。Instinct同士比較ではないですが、夜シャワー中に100%にして翌日シャワー前のバッテリー残量をみると、GARMIN Venu 2 Plusでは85%程度(常時表示無し)、ほぼ同様の設定(心拍数と血中酸素ウェルネスは終日計測)でGARMIN Instinct 2X Dual Powerは95%程度でした。
トーチも便利です。12時方向にLEDが内蔵されており明るさは4段階に切り替えでき、赤色に光らせることも可能(通常4段階+赤色)。アウトドアではヘッドライトなどを使うか、LEDライトを使うと思いますが、暗い時にライトを探すことなく左腕のGARMIN Instinct 2X Dual Powerの左上CTRLボタンをダブルクリックすることで点灯します。CTRLボタン長押しで出てくるメニューからトーチを選べば明るさを4段階、赤色への切り替えが可能です。地震発生時なども真っ暗な中でライトを探すよりは、まずは手首のGARMIN Instinct 2X Dual Powerでライトを入れてあるところまで安全に移動できるのは良いです。
全てボタン操作ですが、メールやLINE通知をみるのは実に簡単です。通知表示は画面に自動的に表示されるので、右上のGPSボタンを一回押すだけで通知の詳細をみることができます。不要な通知であればGPSボタンを再度押すと削除するかどうか聞いてきますので、もう一度GPSを押せば通知が削除されます。これがVenu 2 Plusのようなタッチ操作だと結構面倒ですし手袋をしていたりすると外さないといけません。
通知が削除されるだけであり、メールそのものは残っています。うっかり消してしまうとメールも消えてしまうApple Watchとはそこが異なります。というかApple Watch以外のスマートウォッチでは通知を消しても、スマートフォンの通知を削除するだけでメール本体は残っているのですがね。
タッチパネルではなくボタン操作だけという点
アウトドア仕様であることと深い関係があります。
アクティビティの最中は手袋をしていることも多いでしょうから、スマートウォッチを操作するためだけに手袋を外すわけにはいきません。トレッキングしながら高精細のタッチディスプレイで操作するのは不可能です。手袋をしながら手探りでも確実に操作できる必要があります。
タッチパネルは多くの場合濡れてしまうと操作できません。雨の中でタッチパネルを操作するのはかなり無理があります。その点ボタンは問題ありません。
トレッキングでなくても、ランニングでもインドアトレーニングでもいちいち動きを止めてタッチディスプレイ操作とかやってられませんよね、ペースを乱すだけですからいいことは何もありません。やはりほとんど画面を見ずにできるボタン操作が有効です。
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