Anker PowerCore Slim 5000が膨らんだので回収廃棄した話

モバイル・デジカメ
記事内に広告が含まれています。

この記事では、愛用のAnker PowerCore Slim 5000が2個とも膨らんできたという話を危険度の説明も交えて書いています。

■ 広告 ■

Anker PowerCore Slim 5000

モバイルバッテリーはANKERのものとCheeroのものを複数モデル所有しております。

その中でもスリムでかさばらないのでいつも持っていたのがAnker PowerCore Slim 5000です。

赤・黒の2色を持っておりました。

フラットな側をiPhone 7やiPhone 8に合わせて持つとぴったりであり、短いライトニングケーブルで接続すればモバイルバッテリーを意識せずにすむくらいの一体感があります。もちろん分厚くはなりますけど。

そんなAnker PowerCore Slim 5000にも寿命が来たようです。

■ 広告 ■

膨らんだPowerCore Slim 5000

その後、容量の問題からもう少し余裕が欲しいので10000mAhのタイプを常時持ち歩きするようになり、しばらくはPowerCore Slim 5000はそのまま保管状態でした。

先日、思い出して手持ちバッテリーの外観チェックなどをしていたら、PowerCore Slim 5000がこんなになっていました。

ちょっとわかりづらいのですが、水平なテーブルの上に置いて真横から撮影しています。フラットな面を下にしているので、購入直後は当然フラットですので、左右にあるようなテーブルとの隙間はありません。

しかし、写真を見ていただくとおわかりのとおり、中央部がテーブルと接している他は左右は隙間があります。この状態で上からバッテリーに触ってみると、本来はぴったりしているのでカタカタしないはずですが、中央の膨らみが支点となりカクカクします。

つまり内部の薄型電池(このAnker PowerCore Slim 5000はリチウムポリマー電池)が膨らんでケースを内側から押しているのです。

リチウムイオン電池とリチウムポリマー電池の話
この記事では、大容量モバイルバッテリーに使われることの多いリチムイオン電池と薄型モバイルバッテリーやスマートフォンに使われることの多いリチウムポリマー電池について、その差などを考察します。 リチウムイ...

膨らんだモバイルバッテリーはどうすればよい?

劣化してくると内部にガスが溜まってきてその圧力によりケースが膨らむのであります。しかし、膨らんできたから即発火とかするわけでもないわけですが、上のリンクにあるようにシールが破れて可燃性ガスが吹き出すと火災になりかねません。

ガスで膨らんだなら穴開けてガス抜きすりゃいいじゃん、なんてことは絶対にやってはいけません。大事故の元になります。なんせ発火点の低い可燃性ガスです。

劣化して膨らんだリチウム二次電池は、性能も落ちているしそのまま使い続けるのは非常に危険なので、直ちに使用を中止(充電も放電もしない)し、回収してもらうのが一番です。まちがってもゴミとして捨ててはいけません。

回収協力拠点(電気店など)はここから検索できます。

  • そのうち回収に持って行こうといって忘れてしまいますので、可及的速やかに、As Soon As Possibleで回収してもらいましょう。

回収拠点の回収ボックスって危なくないか?

ここまで書いて思ったのですが、回収拠点の回収ボックスの中には使えなくなった充電式電池がたくさん入っています。ニッケル水素電池もあるでしょうが、リチウム二次電池もたくさんあるはずです。まず考えられない話ですが、これらが、何らかの理由で一気に火を吹いたらどうなるでしょう?その電気店は大火災になるかもしれませんね。そういう意味では、回収ケースはダンボール箱ではなく、リチウム電池の発火・爆発に耐えるような素材・形状の容器でないと本来はいけないのではないでしょうか?

回収してもらっておいてなんですが、あまり充電式回収ボックスの周囲に長居しないほうがひょっとしたら無難かもしれません。何事にも「絶対大丈夫」の「絶対」ということはありえませんからね。

モバイルバッテリーはスリムタイプかノーマルタイプか?

こうして考えるとスリムタイプというのは良し悪しですね。

良い面:

  • 電池劣化によるガス発生でのセルの膨らみが、モバイルバッテリーの形状の変化で確認できるので、事故に至る前に使用を中止し回収してもらえる可能性が高い。

悪い面:

  • 2年程度で膨らむと存した気分になる。(現実にはモバイルバッテリーは2年も使えばいいでしょう)

一方、乾電池型のセルを使った容量が大きくてかさばるタイプの良し悪しはこれと真逆です。つまり、電池の膨らみが構造上モバイルバッテリーのケース膨らみとして即感じることは少ないので、劣化が感じ取りにくいのです。もちろん18650のセルは内圧に耐える度合いもスリムタイプのリチウムポリマーより格段に高いわけですが、その結果、使用可能容量が少なくなって感じる他に、劣化してガスがたまり危険な状態に近くなってきたのがわかりにくいという難点があります。

バッテリー点検

というわけで、内部のセル点検はできませんが、少なくともモバイルバッテリーの外観変化はまめにチェックしたほうが良いです。膨らみはなくても、派手に落としたりしていると内部のセルにダメージが及ぶ可能性もありますので、外観に派手な傷がついていたりするのは、もったいなくても使用を中止し回収してもらいましょう。事故が起こってからでは遅いです。

■ 広告 ■

まとめ

スリムタイプのモバイルバッテリーが膨らんできたら、内部にガスが発生して溜まってきた証拠なので、直ちに使用を中止して回収してもらうこと。もったいないようですが、モバイルバッテリーというのは実は危険な代物であることを認識してください。

タイトルとURLをコピーしました