Garminのアクティビティトラッカー(全部の機種ではありません)にはBody Batteryという体の活動エネルギーみたいなものを数値化する機能があります。これが体調把握、日常活動や運動でのエネルギー(あるいは体力)消耗を知るのに意外にいいかもという話です。
Body Battery
Body Batteryとは何か?
筆者は以前からGarminのアクティビティトラッカーを使っていますが、今はこの3モデルを状況により使い分けています。
最近のGarminアクティビティトラッカーはほとんどBody Battery計測機能搭載していると思われます。
Body BatteryはGarmin独自の尺度で、同社のサイトにはこのような説明があります。
ボディバッテリーエネルギーモニターとは?
ボディバッテリーとは、心拍変動、ストレス、アクティビティなどのデータを使用して予備エネルギー量を測定できる機能です。この機能は1から100の数字でユーザーのエネルギーレベルを表示します。
引用:Garminホームページ https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=VOFJAsiXut9K19k1qEn5W5
ぶっちゃけ、活動に必要なエネルギーの蓄え具合を1~100で示しているわけです。
睡眠の時間や質によって充電度合いがかわり、よく眠れたと感じたら90以上、95とか99になっています。そして一日忙しかったなぁ、とか、体力使ったわ!と感じたときにはそのとおりでバッテリーがかなり空に近くなっています。
Body Batteryとは文字通りスマートフォンのバッテリーと似たようなもの。
眠ること(=充電する)で回復し、活動すること(=使う)で減ります。
何もしなくても生きている(=待ち受けしている)のでバッテリーは減ります。
眠りの状態が悪くて(深酒したり、寝る間際まで刺激的な映画を見たりゲームをしたり、筆者のようにアトピーが痒かったり)朝起きてもBody Batteryが50くらいしかないと、たしかに昼頃にはなんとなく電池切れ状態でぼーっとしてきます。
一方、下のように朝かなり満タンに近い状態だと一日ガッツリ活動でき、ストレスが高くなっても耐えられます。
この日は、朝95までチャージされ、途中やや回復されつつ113消費して、最終的に就寝前には25の残でした。
下図ではオレンジの縦棒が高ストレスの部分、水色縦棒が低ストレス部分となります。
このアプリではアドバイスも表示されます。
「お疲れさまでした! かなり消耗しましたが、Body Batteryが底を突くのを防ぐことができました。このような日はのんびりするのが重要です。」
Firstbeat社
GarminのBody BatteryはGarmin社がテキトーに考えたのではなく、フィンランドのFirstbeat社のFirstbeat分析エンジンというのを搭載してそこからデータを得ているのだそうであります。
Firstbeat社は実は近年の高機能化しているウェアラブルデバイス(スマートウォッチ)の影の立役者です。
Firstbeat社は心拍データと他の臓器や活動のデータと連係させる研究にこの20年、約80の研究機関と共同で取り組んでいるそうです。
その結果、最近のGarminデバイスでは心拍データしか無いはずなのに呼吸数が把握できたりストレスの状態がわかったりします。
Firstbeatがこうした技術を提供しているパートナーは数多くあります。
最新モデルは反映されていない気はしますが、どのブランドのどのモデルにどの機能が搭載されているのかがわかります。
私の持っている上記のGarminデバイスおよびHUAWEIデバイスではこんな感じです。
Garmin vivosmart 4
VO2max Fitness Level
Fitness Age
All-day Stress & Recovery
Body Resources
Calories Burned
Garmin Instinct
All-day Stress & Recovery
Body Resources
Calories Burned
Garmin vivomove Style
記載無し(多分更新されていないだけです)
HUAWEI WATCH GT 2e
VO2max Fitness Level
Training Load
Training Status
Training Effect;Aerobic
Training Effect:Anaerobic
Recovery Time Advisor
Personalized Training Plans:Running
Race Time Predictor
Calories Burned
HUAWEI HONOR Band 5
記載なし
本記事タイトルで触れているBody BatteryはBody Resourcesのことですね。
以下のFirstbeatのページからは、機能からそれを搭載しているスマートウォッチ(アクティビティトラッカー)を逆引きできます。
Body Resourcesは、ほとんどがGarminで一部SuuntoとXiaomiが含まれているようです。日本で普通に買えるモデルだと事実上Garmin一択でしょう。
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まとめ:Body Batteryを活かす使い方
まず、朝起きて睡眠状態を確認し、睡眠がとれているか(単に時間だけではなく深さや途中覚醒の有無)、Body Batteryのチャージ状況を確認します。
Body Batteryのチャージ具合と睡眠状況は概ね比例関係に有る(そりゃそうです)ので、フルチャージに近いときには気分的にも体的にもガッツリ行ける日だし、Body Batteryチャージが多くなければちょっと控えめにして無理をしないようにするとか考えます。
結局、疲れが延々残るというのは、Body Batteryが底を突いている状態が続いているということになり、いずれ回復できなくなり病に至ることになると考えています。
体を痛めすぎず怠けさせすぎないためにもBody Batteryを使った活動やトレーニングは重要ではないでしょうか。
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