自宅で練習するのにアコースティックバイオリンでは音が大きすぎて無理なので、エレクトリックバイオリンに興味がある人も少なくと思いますが、そのときに気になるのが重量ですね。筆者が現在使っているエレクトリックバイオリン(YAMAHA YEV104)とアコースティックバイオリンで重さ比べをしてみましょう
アコースティックバイオリン
意外に軽い
アコースティックバイオリンとは木製の普通のバイオリンです。
通常はバイオリンといえばアコースティックバイオリンを指すと思いますが、ここではエレクトリックバイオリンとごっちゃにならないようにあえてアコースティックバイオリンと書きます。
全部木製で胴の板も薄いので、重量は500g前後というのが普通です。
筆者の持っているアコースティックバイオリンは肩当てを除いて本体のみで実測440g。
500gくらいはあるかと思ったのですが思った以上に軽いです。
音が超でかい
そのアコースティックバイオリンも練習する場所を考えるとかなりの問題児と言わざるを得ません。
アコースティックバイオリンの音を近くで聞いたことがある人はおわかりですが相当バカでかい音がでるのです。
実測したのがこの記事です。
この時に測定したのは最大106dBですが、まあ100dBくらいはあります。
100dBというと電車が通るガード下の音の大きさですので、どれくらいの音量なのか想像してください。
そんなでかい音がする楽器を普通の住宅の室内で弾けるわけがないです。
さりとて金属ミュート(弱音器)をつけると音は住宅でも問題ないくらい小さな音になりますが、音が相当貧弱になります。そして貧弱な音になれてしまうはかなり危険です。
エレクトリックバイオリン
一般の住宅での練習を主体に考えると現実的な選択肢はエレクトリックバイオリンです。
一般の住宅でも遠慮せずにバイオリンの練習ができるのがエレクトリックバイオリン
アコースティックギターに対してのエレキギターみたいなものです。
でもね、
巷ではエレクトリックバイオリンはかなり重いと言われて敬遠する人も多いのでは?
そう思われるのもごもっともです。
筆者が現在持っているのは、YAMAHA YEV104というもので、バイオリンというよりは胴体が枠だけのマンドリンみたいな雰囲気です。
音が響く胴がなく弦の振動の音のみなので相当小さな音になり一般住宅でも全く問題なし。
YAMAHA YEV104の肩当て無しの本体のみ実測で555gですから、バイオリンとしては少々重い部類になります。
筆者のアコースティックバイオリンに比べると115gも重いわけです。
YAMAHA YEV104の重さ慣れると、アコースティックバイオリンを構えた時に超軽くて楽ちんに感じます。
まるで「大リーグボール養成ギブス」とかトレーニング用の「アンクルウェイト」みたいです(笑)
ビオラが平均的に600g程度ということなので、ビオラよりは少し軽めということになります。
これに肩当てとアンプに繋ぐシールドが加わりますので、バイオリンとしては重いほうになります。
仕様では560gなのでほぼ仕様と一致。
ちなみに以前持っていたサイレントバイオリン(YAMAHAの登録商標です)YSV104は、490gですので重量的にはYSV104のほうがアコースティックバイオリンに近いです。
YSV104はフレームが樹脂製ですが、YEV104は木製なのでその違いがあると思われます。
どちらが良い?
重さだけを見れば、軽量のアコースティックバイオリンのほうが楽に決まっています。
しかし、自宅で練習できるかといえば普通の住宅では音が大きすぎて絶対無理。
ミュート(弱音器)をつけて練習ばかりすると小さく貧弱な音に慣れてしまうので危険。
練習を考えると、ヘッドホン装着すれば十分大きな音が聞こえるが周囲には小さな音しか聞こえないエレクトリックバイオリンはめちゃ有利。
エレクトリックバイオリンは機種にもよるが、アコースティックバイオリンのよいうな音の温かみが少ないし、音としては別ものとも言えるのが難点。
エレクトリックバイオリンの一つYAMAHA YEV104のアウトはエレキギターと同じなので、ギターアンプやエフェクタを使ってらしくない音で遊べるのはとても楽しい。
アコースティックバイオリンとエレクトリックバイオリン両方持つのが理想。