JALに乗ると入口でイヤホンが無料配布されていて、機内オーディオサービスで音楽などを聞いた方も多いと思いますが、4月から機内オーディオサービスやイヤホン配布の一部が終了となります。
終了するサービス
個人用画面なしの機材ではすべてのオーディオプログラム(音楽や落語のJAL名人会)は3月末をもってすべて終了となり、イヤホン配布もなくなります。
個人用画面なしの機材では、搭乗客自身の端末(スマートフォンやタブレット、パソコン)で機内Wifiを利用してビデオプログラムとフライトマップ(EMBRAER〔J-AIR〕ではフライトマップはありません)を楽しむことができます。その際はもちろんイヤホンやヘッドホンは自分で用意しないといけません。
個人用画面ありの機材(A350-900や787-8)でもオーディオプログラムはすべて終了となりますが、個人用画面でビデオプログラムを視聴するためにイヤホン配布は継続されます。
個人用画面ありの機材(A350-900や787-8)では、備え付けの個人用画面と配布されるイヤホンを利用してビデオプログラム(JAL名人会を含む)とフライトマップを楽しむことができます。
[JAL公式サイト] 機内エンターテインメント
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/service/entertainment/2103/
配布イヤホンを使ってますか?
どうせ機内騒音でまともに聞こえない
JALとANAについては2019年のJGC修行とANA修行で相当な回数搭乗しましたが、配布されているイヤホンを手に取る人はごく僅かです。
実際問題、シートの場所にもよりますが機内騒音が結構大きいので普通のイヤホンでは騒音にかき消されてしまうのが現実です。
機内騒音はおおよそ70~95 dBの騒音といわれています(宇宙航空環境医学 Vol. 46, No. 4, 78, 2009「6.機内騒音が乗客におよぼす精神生理学的影響についての検討」)。
80dBは地下鉄の車内、90dBは騒々しい工場の中の騒音レベルで、「うるさくて我慢できない」レベルです。
筆者も何度か国内線機内で無料イヤホンで機内オーディオプログラムを聞いたことがありますが、BGMっぽく聞くならともかく落語の「JAL名人会」とかかなり音量をあげないと何を言っているのかわからないことが多いです。
機内で普通のイヤホンを使って、機内騒音に負けずに聞き取ろうとするとかなり音量を上げざるを得ず、短時間とはいえ耳によくありません。
ノイズキャンセリングヘッドホンのススメ
ですから、ノイズキャンセリングヘッドホンが活躍します。オーバーイヤータイプのノイズキャンセリングヘッドホンを装着しスイッチを入れるだけで相当快適になります。音楽を聞く必要もなくとにかくノイズを消せます。
この場合のノイズキャンセリングヘッドホンやBOSEやSONYのハイエンドはノイズキャンセリング効果は抜群です。
筆者はSONYの一つ前のモデルWH-1000XM3を愛用しています。BOSEもいいですが筆者の音の好みはSONYなのです。
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最近の地下鉄走行音は随分静かになりましたが、昔の地下鉄走行音は酷かったです。
もう、完璧に何も聞こえない、ほぼ工事現場のダダダダ——。
今は(コロナの影響で多少窓開けはしているものの)エアコン完備により基本的に窓はほとんど閉めているのも静かになった大きな要因でしょう。
しかし飛行機の機内騒音は昔よりかなり静かなのでしょうが、それでもかなりうるさいといえばうるさい。
経験的には飛行機の機内では一般に前方席より後方席のほうが騒音が激しいです。
国際線でも3クラス制の機内(ビジネス、プレエコ、エコノミー)ではビジネスクラスの席は思った以上に静かです。これは今のビジネスシートは周囲を囲われているというのも大きいと思います。
まとめ
JALは3月いっぱいで個人用画面のない機材では機内エンターテインメントのオーディオプログラムを終了し、4月からは無料イヤホン配布も行われない。
個人用画面のある機材では引き続きイヤホン配布は行われるがオーディオプログラムはやはり3月いっぱいで終了する。
個人所有の端末(スマートフォン・タブレット・パソコン)で機内Wifiを使ってビデオプログラムなどは従来どおり楽しめるが、イヤホンやヘッドホンは各自で用意するべし(当然)。
機内では普通のイヤホンでは騒音でかき消されるので、高性能ノイズキャンセリングヘッドホンが威力を発揮する。