「足し算思考」と「引き算思考」、問題解決には「引き算」も必要

「足し算思考」と「引き算思考」、問題解決には「引き算」も必要

「足し算思考」と「引き算思考」という基本的なふた通りのものの考え方の話です。人は足し算思考は得意ですが引き算思考は苦手のようですが、実は引き算思考を適用するほうがいいこともあります。この二つの思考を考えてみましょう。

足し算思考・引き算思考とは?

「足し算思考」「引き算思考」というのが一般的な言葉かどうかわかりませんが、人は問題解決において「何か多過ぎはしないか」という「引き算思考」より「何か足りないのじゃないか」と考える「足し算思考」のほうが圧倒的に多いのじゃないか思います。

★問題解決とは狭義では「困ったことを解決すること」なのですが、現在は課題解決も含めて問題解決という事が多くなっています。

目標未達であるという困った問題を解決するのも、さらに高いゴールを目指すのもどちらも、あるべき姿(ゴール)と現状とのギャップを正しく捉えてそこに手を打って現状レベルを目標レベルに近づけるのが問題解決です。

問題解決とはいえないかもしれませんが料理を考えてみましょう。

お気に入りの料理店のあの味を再現したい、シェフとは仲良しなので料理方法の概略は教えてもらった。実際やってみるとなかなかあの味に近づけない。「何が足りないのかしら?」と普通の人は思いますし、それが誤っているわけではありません。実際、足りないことのほうが多いだろうと推測します。

しかし「多すぎる」こともあるかもしれません。

例えば「加熱時間が長すぎる」「調味料が多すぎる(種類や量)」といったこと。

料理の場合は後戻りできませんので「多すぎる」と気づいても時すでに遅しで、次回に反映しようということになります。

具体例

具体例1;ブレインストーミング

ビジネスパーソンなら人事研修の中でブレインストーミングをやったことがあると思います。

レインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。人数に制限はない。5名から7名、場合によっては10名程度が好ましいというやり方もある。
出典;Wkipedia「ブレインストーミング」より

ブレインストーミングの原則は四つ。
・結論禁止
・否定厳禁
・質より量
・アイデア融合

細かいことはまた別の機会に譲りますが、平たくいえばアイデアをどんどん出す、質より量で絶対に他人のアイデアを否定しない。

やったことありますよね、研修では!

実務に取り入れてみたというケースは多くないように思いますが、とにかくアイデアをどんどん出していく。もう何も出ないというまで出す。

つまりブレインストーミングはアイデア積み上げていく「足し算思考」なのです。

アイデアが出なくなったら、それらを眺めてみて・並べ替えてみて・集めてみて整理していきます。つまり100あったアイデアを10くらいの塊にまとめていくわけです。

この段階は減らしていくので「引き算思考」となります。

具体例2:家の中

家の中を見てください。

大抵のご家庭は宅内の全部あるいは一部が物で溢れていますよね?

これは「あれがあればいいな」「もっとこれが欲しい」といった「足し算思考」の結果です。

一方で増えすぎたものを断舎離する「これはもう使わない」「これはもう着られない」「買ったけど使わない」というのが「引き算思考」です。

具体例3:仕事の進め方

ビジネスパーソンの方は、一つのことだけシコシコやっていれば良いような楽な仕事はまずないのはご承知のとおり。

次から次へと仕事が押し寄せて仕事に埋もれているなんてことは別段珍しくはない。

その中でも、要領よくうまく仕事をさばく人と、どんどん仕事が溜まっていく人がいますよね(極端な例ではありますが)。

この違いは「引き算思考」がうまくできるかどうかだと思います。

「足し算思考」だけの人:

ああ、だめだ、あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ、時間が足りない、自分がもうひとり欲しい、残業時間も制限されている、どうすりゃいいんだ!?(ほぼパニック)

「引き算思考」もできる人:

こんなにたくさん一度には不可能だ。何かを削ることはできないか?優先順位はどうやってつけようか?お客様に近いところが最優先で部門内のことは後回し、お金のやり取りに絡むことは最優先だがお金に絡まないのは後回し、他にもありますが、これらが優先してやることを絞り込む「引き算思考」になります。

仕事の進め方においては、「引き算思考」は優先順位付けでもあります。

一方で、これをやりながら待ち時間(他部門への依頼が帰ってくるまでとか)にはこれを入れることができるなというのは「足し算思考」なので、これも必要です。

具体例4:電化製品

機能てんこ盛りのオーブンレンジが当たり前の時流に、マイクロ波で温めることだけに徹した、つまり余分な機能を削ぎ落としてシンプルにした単機能レンジは「引き算思考」の結果だと思います(内情は違うかもしれませんが)。

テープレコーダーといえば録音できて当然だったのに対し録音機能とスピーカーも削ったWALKMANは「引き算思考」の結果。

他にもいろいろありそうですが、「従来当然だと思われていた機能を無くしたことでヒット」したのが「引き算思考」の結果だといえます。

まとめ

いかがでしょうか?

日常生活でも仕事でも、「足し算思考」だけではなく「引き算思考」を取り入れることで新たな世界が広がる可能性がある。

人間、時には無くする・引き算する勇気・決断も必要であり、そのほうがうまくいくこともある。

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