Androidのタッチ決済アプリは「おサイフケータイ」と「Google Pay」があります。iPhoneはウォレットに全て完璧に集約されており、エクスプレスカードに設定したカード以外は決済時に生体認証が必須となっています。Androidではロック解除せずに決済できたり、ロック解除が必要だったり….わけわかりませんね!
「おサイフケータイ」アプリと「Google Pay」アプリの両方が必要な理由
めちゃくちゃざっくり説明します。
「おサイフケータイ」アプリ
- 対応Androidスマートフォンに内蔵されているFeliCaチップを制御(といってよいかどうかわかりませんが)しているものです。
- Android OSにはFeliCaチップを制御する機能は直接内蔵されていませんので、Felicaチップを使う(=おサイフケータイ機能を使う)には「おサイフケータイ」アプリが欠かせません。
- iPhoneでは、iOSに内蔵されたApple Payが内蔵FeliCaチップの制御を握っていますので、iPhoneには「おサイフケータイ」アプリは存在しませんというか必要ありません。
「Google Pay」アプリ」
- FeliCaを必要するタッチ決済(iDなど)や交通系ICカード決済では、Google Payは「おサイフケータイ」アプリを通じて、内蔵されたFeliCaのセキュリティエレメントにアクセスします。
- VISAタッチ決済、Mastercardタッチ決済などはFeliCaチップを使わない決済ですので、「おサイフケータイ」アプリがなくても決済できます。
すっきりわかりやすいのは間違いなくiPhoneですが、FeliCaのセキュリティエレメントの操作は全てiOSが握っています。一方、AndroidはGoogle開発ではないおサイフケータイアプリが握っていますのでやや自由度が高いともいえます。
決済時の生体認証必要性有無がややこしい
iPhoneでは必ず生体認証が必要
非常にシンプルで、改札通過などで必要な交通系IC(SucaやPASMOなど)はその度に生体認証とかしていられないので、エクスプレスカードにSuicaなどを登録しておくことで、生体認証なしにリーダーにタッチするだけで決済が完了します。
それ以外のクレジットカードなどは、ウォレットアプリで支払いに使うカードを選んで生体認証をすることで決済可能になります。
勝手の思ったのとは違うカードで決済されてしまう心配はありません。
AndroidのNFCロックには要注意
ややこしいのがAndroid。
前提条件として「NFCロック(機種によってはFeliCaロック)」をかけていないとことにします。画面ロックとNFCロック(おサイフケータイロック)を混同する人がいますが基本的に別物です。
機種によっては画面ロック中はNFCもロックすることができるものもあります。この機能をONにすると当然のことながら、ロック解除しないとSuicaで改札を通ることすらできません。
以下のスクリーンショットはASUS Zenfone 10のものです。最近はこういう設定があるものが多いようですので注意してください。
Androidでは決済手段によりロック解除の必要有無が違う
これが一番ややこしい。
- 店舗のリーダーにかざす前に画面をオンにしてロック解除します。Google Payアプリを開く必要ありません。
- モバイルSuica・モバイルPASMO、iDではロック解除不要です。
- ややこしいので、モバイルSuica・モバイルPASMO以外ではロック解除して使うのが無難だと思われます。
AndroidのGoogle Payで自分が指定したカードで間違いなく決済されるためには以下のSTEPにしましょう。筆者はこのようにしています。
- 画面ロック解除
- Google Payアプリを起動
- 支払いに使いたいカードをタップ
- 当該カードイメージの下に「リーダーにかざす」の文字が出るので、リーダーにかざして決済完了
iDやQUICPayが複数ある場合、それぞれでどれか一つだけを有効にできます。無効になっているものはGoogle Payのカード一覧で確認可能です。