TVで時々見かけるChromebookのCM。どこまで本当にPCっぽく使えるのでしょうか?今回は実際にLenovo IdeaPad Duet実機を手にすることができましたのでまずはファーストインプレをお届けしましょう。
Chromebookについて
概要
PCと呼ばれるものにはOSにWindowsを採用したもの、MacOSを採用したもの、一部Linuxを採用したものなどがありますが、ChromebookはOSにGoogle製のLinuxベースOSであるChrome OSを使ったものです。
OSの負荷が軽いので高性能なCPUは不要であり、消費電力も少ないためバッテリー駆動時間も長くなります。
Chromebook初期の頃は、ほぼChromeブラウザだけが動く専用マシンみたいなイメージでした。
Chromeの中でGoogleのWebベースオフィスアプリが使えるし、GMailも使えるし、もちろんWebアクセスは出来るしって感じでしたが今回Lenovo IdeaPad Duet Chromebookを使ってみて、その概念はいい意味で見事打ち壊されました。
今どきのChromebookはかなりAndroidアプリも動きましてスマートフォンのようにGoogle Playからアプリをダウンロードしてインストールできます。
Android版ExcelやWordもOK、ブラウザはMicrosoft Edge(Android版)も動くし、Evernote(アプリ)、OneDrive(アプリ)もOK。
メーカーやディスプレイサイズなど
ネット通販のヨドバシ.comで調べると、Chromebookは16機種掲載されています。
ASUS | 8機種 |
Acer | 4機種 |
Lenovo | 3機種 |
HP | 1機種 |
もちろんこれらが日本で販売されている全てではないですが、ヨドバシのような大型店で在庫があるものはこれくらいということです。
ディスプレイサイズでは圧倒的に10〜12型のiPadサイズが多いようで、モバイルPCのメジャーラインが13型であることを考えるとモバイルPCよりは小さめということになります。
10〜12型 | 8機種 |
13型〜 | 2機種 |
14型〜 | 5機種 |
15型〜 | 1機種 |
Lenovo IdeaPad Duet Chromebookについて
さて、Lenovo IdeaPad Duet Chromebookです。
メーカー | レノボ(Lenovo) |
商品名 | Lenovo IdeaPad Duet Chromebook |
発売 | 2020年6月2日 |
プロセッサ | MediaTek Helio P60T(2.0GHz、8コア) |
メインメモリ | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB(eMMC) |
ディスプレイ | 1920 x 1200、10.1型 |
インタフェース | USB 2.0 TYPE-C DC-in機能付き ※USB 3.0ではないので注意してください。 |
Wifi | IEEE 802.11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
カメラ | 背面 8Mピクセル、前面 2Mピクセル |
大きさ | 本体:239.8 x 159.8 x 7.35mm キーボード・カバー装着時:244.9 x 169.3 x 18.2mm |
重さ | 本体:約 450g キーボード・カバー装着時:約 920g |
バッテリー駆動時間 | 約10時間 |
気が付かれましたでしょうか?
プロセッサがMediaTek Helio P60T、メモリ4GB,ストレージ128GBって今どきのエントリー〜ミッドレンジスマートフォンのスペックじゃないですか!
そうなんですよね、それで動くのがChrome OSです。
Chrome OSはLinuxベースではるのは冒頭記載のとおりで、AndroidもLinuxがベースになっています。どちらのOSもRISCプロセッサであるARMアーキテクチャのプロセッサ上で動きます。
実際に使ってみると…
Lenovo IdeaPad Duet ChromebookはiPad対抗のAndroid的タブレット
だということがよーーーーーくわかりました。
PCに近い使い方はできるがPCの代わりになれないのは、Macの代わりになれないiPadと同じ。
では、いつものとおり開梱からいきましょう。
写真でみるLenovo IdeaPad Duet Chromebook
パッケージと中身
実はLenovoや旧IBM系のPC・デバイスを買うのは始めてです。
箱の蓋にはでかでかとLenovoの文字。
付属品はUSBケーブル、充電器、イヤホンアダプターがついています。
充電器を見てみましょう。
容量を拡大。
OUTは意外に低容量な5V 2A (10W) です。普通に10W以上のスマホのUSB充電器が使えますね。
これからみてもやはりこいつはでかいAndroidスマホ、あるいはAndroidタブレット(笑)。
本体裏側はツートンカラーです。
カバーとキーボードを装着してキックスタンドを開いた状態で横から撮ってみました。
左側の細長いのがスマートフォンと同じ音量ボタン、その右がスリープスイッチ、ちょっと離れてUSB 2.0 TYPE-C。USB 3.0ではないのでご注意。
上の写真で3段になっていますが、上段がキックスタンド兼用カバー、中段が本体、下段がキーボードです。
カメラ部は背面で結構出っ張っていますので、裸で本体だけ持ち歩くのは注意が必要です。
できれば背面カバーだけでも装着したほうが良いでしょう。
こうやってみるとPCというよりキーボード付きタブレットですね。
まあ、いいところでSurfaceくらいでしょうか?
「それ、Surfaceですか?」
と聞かれても不思議はない感じ。
キーボードはiPadと同じ方式でマグネットで本体側面に吸い付いて5ピンのポゴピンで接続されます。iPadは3ピンですがこちらは5ピン。
各部の重量
本体、カバー、キーボードの重量を測定しました。
本体は実測451g
キーボードは259g。
さすがに全部装着状態で1kg近いとそれなりに重さを感じますので、必要に応じて本体だけを市販のスリーブなどに入れて持ち運びタブレットとして使ったり、カバー(キックスタンド付き)だけをつけたりもできます。
重量的にもiPadといい勝負ですね。
タブレットとしてはそれなりですが、PCとして(機能的にはPCではありませんが)考えると相当軽いです。
何よりバッテリー駆動時間が長くACアダプタもスマホのものが10W以上であればそれがそのまま使えるのもいいですね。
本日のまとめ
Lenovo IdeaPad Duetは、プロセッサはMediaTek Helio P60T、メモリ4GB、ストレージ128GBという今どきのスマートフォン仕様である(笑)。
Google PlayからAndroidアプリをダウンロードしてインストールし使える(全部ではない)。
本体重量は451g(実測)、カバーとキーボードをつけて935g。
バッテリーはスペックでは10時間駆動可能。
スマートフォン同様にスリープにしたり、スリーブから叩き起こしたりするのは瞬時であり、このあたりはPCとかなり違って便利。