スマートウォッチの良し悪しの半分以上はスマホアプリの出来ばえで決まる

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今まで21種類のスマートウォッチ・スマートバンドを使ってきた筆者ですが、その経験から言えるのはスマートウォッチの良し悪しの半分以上はスマートフォンアプリの出来栄えで決まるということです。いくら高機能・高性能なスマートウォッチでも、それをサポートするスマートフォンアプリがヘボでは役に立たないということ。

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スマートウォッチとは時計機能のついたセンサーの塊

今のスマートフォンは初期のiPhoneが出た頃に比べると著しく進化し、単体で相当なことまで出来てしまいます。

最近の学生は論文もスマートフォンでフリック入力し、学校のパソコンに送信してそこでWORDに落として提出するなんてこともあると関係者から聞いたことがあります。

あるいは簡単な動画なら、スマートフォンで撮影しそのスマートフォンで編集してYouTubeなどのアップするなんてことも別段珍しくありません。

すなわちスマートフォンは名実ともに独立した通信機能内蔵コンピュータなのです。

一方スマートウォッチはどうか?

「スマートウォッチは時計機能がついたセンサーの塊」です。

スマートウォッチには価格帯や機種にもよりますが、以下のようなセンサーがあるものが多いです。

・GPS
・加速度センサー
・ジャイロセンサー
・光学式心拍センサー
・地磁気センサー
・気圧センサー
・環境光センサー

一方、表示部はGarmin Instinctシリーズのようにメモリ液晶採用で低消費電力で常時表示できるものから、AppleWatchのように非常い鮮やかで緻密なカラーのものまで様々ですが、いずれも腕に装着することから大きさには限度があります。

当然キーボードやマウス接続とかありえないし、ディスプレイのタッチセンサーもなにせ大きさが小さいので細かいタッチは無理。

そういうわけで、スマートウォッチは多くのセンサーを内蔵し表示部をつけて時刻などの情報を表示ができるものです。スマートフォンとつながるので、ついでに通知も表示できると…..。

ここまで書けばおわかりでしょう。

スマートウォッチは各種センサーを通じてデータを集めて蓄積し、ペアとなるスマートフォンにそのデータを送るだけなのです。

ですから、スマートウォッチの高機能化・多機能化にも単体では限界があります。

スマートフォン側のサポートプログラムがあってことスマートウォッチも存在価値があります。

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使い勝手の良さはスマホアプリで決まる

筆者もスマートウォッチの記事では良いの悪いのと書いていますが、本当にスマートウォッチ単独の機能で良し悪しが言えるのは、バッテリー駆動時間の長さ、表示機能(美しさ・みやすさ・バッテリーに影響を与えにくい常時表示など)、防塵防水性能、対ショック性能くらいのものです。

AppleWatchはがっつりとiOSを結びついているのでちょっと例外ですが、それ以外のものは差はあれども多くは専用アプリでiOSとAndroidの両方に対応していますので、そのアプリの出来栄えでシステムとしてのスマートウォッチの出来栄えが決まるといえます。

単純化して言えば、いくら優れたセンサーがあってもそのデータを分析・活用するアプリがヘボだとシステムとしてヘボ、いくらアプリが優れていても、必要なデータを正確に集めるセンサーがなくては宝の持ち腐れなのです。

スマホ系メーカーとトラッカー系メーカー

スマートウォッチにはスマホ系メーカーやその関連メーカー(Apple、HUAWEI、Xiami、Huamiなど)と、アクティビティトラッカー系のメーカー(GarminやFitbitなど)があり、それぞれ特徴があります。

一般に、スマホ系メーカーのアプリは比較的スマートフォンのことをよくわかっているのでアプリの行儀は良い物が多い。アプリ自身がバッテリーをバカ食いするようなことは少ないですし、スマホの他の機能とも相性は良い。

その代わり、センサーから得たデータの分析や活用は通り一遍であり、スマートフォンと一緒になっての囲い込み手段でもあるのでOS横断で利用できるクラウドでのデータ分析や閲覧機能などはありません

一方トラッカー系のアプリは、正直なところあまりお行儀が良いとはいえず常駐してバッテリーを食うものもあります

そのかわりデータ分析は結構よく出来て、メーカーのクラウドにデータがUPLOADされてPCやどのスマホからでもデータ閲覧や分析ができるOSを超えての機種変更にも耐えられるのがトラッカー系の特徴です。

スマホ系、トラッカー系ともに一長一短です。

今の所パーフェクトなものは存在しないので自分がどこを重視するかです。

次の節では各アプリのトップ画面と睡眠分析画面、ウォーキング(室内—トレッドミル)の画面の例を示します。

スマホ系メーカーアプリ

HUAWEIのヘルスケアアプリ

トップ画面がこちら。

睡眠分析がこちら。

室内ウォーキング分析がこれ。

AmazfitのZeppアプリ

トップ画面がこちら。

たまたま装着していない日野トップ画面なので0歩になっています。

睡眠分析がこちら。

やたら縦に長いので一部を抜粋しています。

Amazfitのほうには同じ様なウォーキングの記録がなかったのでスミマセン、パスです。

トラッカー系メーカーアプリ

ここではGarminとFitbitを取り上げますが、どちらもクラウドにサインインすればデータがアップされてPCや他のスマートフォン(OS問わず)でデータの閲覧や分析ができるのが特徴です。

Garmin Connectアプリ

まずはトップ画面。

こちらは当ブログでもすでに何度も出していますね。

Garmin独自尺度であるBoddy Batteryが出ているのが特徴友言えます。

次が睡眠ですが、こちらは実にあっさりしています。今回取り上げているHUAWEI、Amazfit、Garmin、Fitbitのなかで一番そっけない感じ。これなら別になくてもいいじゃんといえなくもない。

そして室内ウォーキング。

室内ウォーキングでトレッドミルを使う時は、傾斜をつけるのでGarminで記録された距離やカロリーと、トレッドミルが表示している距離やカロリーとは相当差が出ます。

傾斜15%で結構速くやっているので、実際の距離・カロリーのほうが大きいのです。

こういうときに、Garmin Connectは手動で値の修正が可能です。

FitbitのFitbitアプリ

最後がFitbitです。

Fitbitデバイスを買うと1年間のfitbit premiumの無料利用がついていますので、fitbit premiumを使っている画面です。

まずはトップ画面。続いて睡眠。

Fitbitの最大の特徴はアプリでの睡眠分析の細かさです。

数あるトラッカーの中でも睡眠モニターを重視するならFitbitだと言われるそうですが、見てみるとそれも理解できます。

Garminのさっくり・あっさりとは雲泥の差。

そして室内ウォーキングです。

 

Fitbitはpremiumサービスでの表示なので細かくなっています。

しかし、必要とあらばこのような有償サービスを使えるのも大きなメリットだと言えます。

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まとめ

使っているデバイスの機能・性能はどんぐりの背比べなのですが、サポートしているアプリの出来栄えには随分差があります。

睡眠に関して言えばトップレベルはFitibitであり、もっとも簡素なのはGarminだと言えます。その中間がAmazfitとHUAWEI。

スマホ系メーカーのアプリはスマホとの相性は良いですが、メインとするOS(AndroidかiOS)は決まっておりそれ以外では使えないかしょぼい事が多いし、クラウドを使ってのPCや他のOS環境でのデータ閲覧や分析はできません。

トラッカー系メーカーのアプリは、iOS・Androidを問わず使えて、クラウドサービスもありPCからもデータ閲覧などができません。

スマートウォッチを選ぶ時は、ウォッチの機能・性能だけで決めると後で後悔します。特に高価なタイプは後悔も多いので、迷ったら可能ならそのメーカーの安いリストバンドタイプを買って試すのも手です。

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