自宅での映画鑑賞用にぴったり!セミオープンエアーヘッドホン AKG K240 Studio-Y3

自宅での映画鑑賞用にぴったり!セミオープンエアーヘッドホン AKG K240 Studio-Y3

 自宅のPCで映画を見る時に問題なのが「音」です。以前の記事のとおり筆者のPCコーナーはリビングの一角にあり、家族がテレビを見ているときなどはPCの映画の「音」が邪魔です。さりとて音を小さくしすぎると映画を楽しく見ることができない。ヘッドホンをすると話しかけられても気づかない。そこで思いついたのがオープンエアーヘッドホン利用。今回AKG K240を入手しました。

密閉型とオープンエアー型

 ヘッドホンは大別すると密閉型とオープンエアー型があります。種類が多いのは密閉型で、ドライバーユニット(スピーカーみたいなものです)の耳と反対側をすっぽりと覆って背面から音が漏れないようになっています。中の音も漏れにくいし外からの音も聞こえにくくなります。

 一方オープンエアー型は、ドライバーユニットの背面をメッシュで覆うだけなので背面からも音が逃げるようにしたもので、当然外部からの音も聞こえやすくなります。

 密閉型は低音が出やすくなりますが、音がこもりがちになり綺麗な高音を出しにくくなりますが遮音性は高く中の音は漏れにくく外の音も聞こえにくいです。電車の中で使ってもよほどでかい音で聞かない限りは音漏れ迷惑にはなりにくい。

 オープンエアー型では重低音を出すのは難しいのですが抜けがよくなり、遮音性が低いので中の音も盛大に漏れますが外の音も聞こえやすくなります。盛大に音漏れしますので電車の中などで使ってはいけません。

 モニター用ヘッドホンは密閉型が多いのですが、冒頭の筆者のニーズのように外の音も聞こえるようにしたい、音の抜けを良くしたいなどの要求に応えられるのはオープンエアー型です。

アラウンドイヤーとオンイヤー

 ヘッドバンドが頭頂部に乗って両耳のハウジングを支えるオーバーヘッド型ヘッドホンには、イヤーパッドが耳たぶをすっぽり覆うアラウンドイヤータイプ(耳覆い)とイヤーパッドが耳たぶに乗っかるオンイヤータイプ(耳のせ)があります。

 どちらが良いとか悪いとかいうことはないのですが、オンイヤータイプは長時間使うと耳たぶが押さえつけられて痛くなってくることが多いのが欠点です。アラウンドイヤータイプは基本的には耳たぶをすっぽり多いますので、耳たぶが押さえつけられて痛くなることはありませんが、夏場などは蒸れて暑くなりますからイヤーパッドの素材も重要になります。



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AKG K240

 今回筆者が選んだのがAKGのK240 Stuidoです。ヘッドホン(だけではないですが)は上を見るとキリがないです。今回は筆者が信頼するメーカーの一つAKGから10,000円未満で購入できるということで選びました。

 AKG(「アー・カー・ゲー」とドイツ語読みします)はオーストリア・ウィーンに本社を置く音響機器の設計と製造を行っているメーカーで1947年に設立されました。プロフェッショナル用途では定評があるメーカーです。

 [公式サイト] AKG

 AKG K240 Stuidoは現行モデルのAKG K240 MKIIの前任モデルで、AKGのサイトからは消えていますが、まだインターネット通販などでは普通に購入できます。タイプとしては密閉型とオープンエアー型の中間をいくセミオープン型となっています。

 オーディオテクニカのATH-EP700と迷ったのですが、ATH-EP700はオンイヤータイプで耳たぶを圧迫することから2時間ほどの映画を見ていると辛くなりそうなのでやめました。同じメーカーでATH-AD500Xも考えましたが、頭頂部に当たる部分が柔らかすぎて、ヘッドホンがずり落ちてくるので却下(筆者の場合….です)。

<仕様>
■タイプ:ダイナミック・セミオープン型
■インピーダンス:55Ω
■最大入力:200mW
■再生周波数帯域:15~25,000Hz
■感度(1kHz):91dB SPL/mW
■プラグ形状:3.5㎜ステレオミニプラグ(6.3mm標準ステレオ変換プラグ付属)
■ケーブル長さ:片出し、約3.0m、ストレートケーブル(着脱式)
■質量:約240g

 インピーダンスが55Ωと高めなので、スマートフォンなどで直接ドライブするのは厳しい(十分な音量が得られない)かもしれません。

 ケーブルは着脱式でヘッドホン側はミニXLRとなっています。市販ケーブルにはミニXLR-3.5mmステレオミニプラグケーブルがピンキリで販売されていますので、リケーブル(ケーブルを交換すること)で音の変化を楽しむことができます。

 我が家のように猫が居る場合、猫にケーブルを齧られた経験があると思いますが、リケーブルできればケーブル代はかかりますが一応安心(笑)。

 付属ケーブルは3.5mmステレオミニプラグですが、3.5mmステレオミニジャック-標準ステレオプラグの変換プラグが付属しています。

使った感想

 音質については感じ方に個人差もありますし、筆者のポンコツ耳と読者の方の優秀な耳とでは評価に差が出ると思いますのでそこそこ控えめにしておきます。

音質

 セミオープンということもあって、密閉型より抜けが良胃と思いますがやはり低音は弱いです。マライア・キャリーの「Auld Land Syne – The New Year’s Anthem」はEDM調のアレンジで低音ズンズンなのですが、これがかなり軽くなり迫力が激減します。

 一方、筆者本来の目的である映画鑑賞には、これくらいあっさりした音のほうが疲れなくて良いと感じました。ヘッドホンで大きな音でズンズン聞くのは難聴への近道ですので、ほどほどの音量であればバランスがとれた聞きやすい音です。

外音と音漏れ

 セミオープンですが外音は結構聞こえます。もちろん音量を上げるとマスクされてしまいますので外の音は聞こえにくくなりますが、映画を見ているときに話しかけられても反応できる程度には聞こえます(もちろん音量によります)。

 一方、セミオープンであるが故でしょうか、通常のオープンエアータイプほどの音漏れはありませんが、確実に漏れますので近くに人がいる電車の中などで使うべきではありません。 

装着感

 筆者の場合は、耳をすっぽり覆ってくれるし、ヘッドバンドの頭頂部にあたる部分は柔らかな素材なので痛くなったりしません。

 ただし、耳たぶ周辺とイヤーパッドとの密着度が非常に高いため、この時期でも結構群れる感じがするので、真夏はきつそうです。ベロア素材のGeekriaのイヤーパッドは蒸れることが少なそうので、もう少しオリジナルで使ってから交換してみます。

まとめ

 ヘッドホンで映画鑑賞しているときに、話しかけられてわかるようにするには密閉型ヘッドホンではなく、オープンエアー型ヘッドホンを使うのが良い。

 AKG K240 Studioはセミオープンタイプのヘッドホンで外音も聞こえるので、使用中でもコミュニケーション重視派には好都合だ。

 耳覆いタイプでイヤーパッドの合皮が少し蒸れを感じる。できればベロア素材のGeekriaなどの交換したほうが良いかもしれない。


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