血が繋がっていないという意味の「他人」では、人生で最も親して最も長い時を一緒に過ごす「他人」、それが配偶者です。結婚式の誓いの言葉ではないですが「病める時も健やかなる時も…」一緒なわけです。ただ単に一緒に居ただけではスムーズな関係は長続きはしないかもしれません。
配偶者は自分を映し出す鏡
人は自分のことをわかっているようで実は全然わかっていないよな、と思うことが多々あります。
その点配偶者の方が自分のことをよく見ていてよくわかっていると思うことが多々あります。それも夫が妻を理解していると思う理解度より、妻が夫を理解している理解度のほうが高いのではないでしょうか。
一般的には男って良くも悪くもアホで一直線で利己的で、女のほうが繊細で細やかで観察力が鋭く周囲への配慮があると思うのです。もちろん例外も多いとは思いますが….
いずれにせよ人は鏡が無くては自分の顔を見ることはできません。そういう意味で配偶者は自分の鏡だと思うのです。それもただ単に自分を映すのではなくインテリジェントな鏡です。
二人で居て相手がなにか心地悪そうならその原因の一部は自分にあるのかもしれません。
生涯良きパートナー関係を維持する
毎日は当たり前ではない
夫婦はそれぞれの家庭の事情により互いに役割分担ができていると思います。
夕食の支度を配偶者がしてくれるのを当たり前に思っていてはいけません。一言でいいので正直に褒める・感謝を述べることが必要です。
人材育成で重要なキーワードの一つが「承認欲求」です。
改善行動につながるモチベーションをもたらすのは「相手が認めてくれること」であり言い換えれば「相手に認められたい」という無意識の欲求がだれにでもあります。これを承認欲求といいまして、相手やその行いを認めることで相手は次につながるモチベーションを生み出すことができます。
ちょっと人材育成の話になってしまいますが、人の欲求は5段階あるとされておりそれを「マズローの5段階欲求」といいます。
第1段階:生理的欲求(食べる、寝るとかそういったこと)
第2段階:安全欲求(安全、安心な環境がほしい)
第3段階:社会的欲求(家族や社会といった集団に受け入れてもらいたい)
第4段階:承認欲求(他者から認められたい)
第5段階:自己実現欲求(自分の夢や目標を実現したい)
家庭・配偶者との関係においては第1段階から第4段階が深く関係しておりますが、承認欲求は「当たり前のことがあまりにも当たり前すぎて相手を認めることを忘れてしまう」ことが起こりがちです。
その結果、時としてバトルになったりすることもあります。
照れくさいとか言わずに素直に相手を認めましょう。
感謝を口に出す
感謝を口に出すのは相手にとって承認欲求が満たされる一瞬です。よほどの皮肉でない限り感謝されて怒り出す人はまずいないと思います。
筆者夫婦の場合は「ありがとう」を言う、はっきりと言うことをお互いに心がけています。
本当につまらない日常のことでも「ありがとう」を言うことで、「あなたがやってくれたことを私はちゃんと認識して感謝しています」と表すことです。すなわち承認欲求に応えるようにするわけです。
配偶者と言えども、日頃から感謝をはっきり口に出すのは大切で、絶対に欠かしてはいけません。
最初は照れくさくても、慣れてくると言わないことに違和感を感じます。
うっかり忘れていても「さっきは、XXしてくれてありがとうね」でいいのです。
尊敬を忘れない
承認欲求に応える手段の一つですが、感謝とは少し違います。
配偶者は、当然ですが自分にはないものを持っています。それは対人関係をスムーズにこなす力だったり、家事を効率よくこなす技だったり、とにかくいろいろ自分にはないものが相手にはあります。
それを羨ましいと思うこともあるかもしれませんが、羨ましく思うのはまず相手に対する尊敬を素直に心から認めてそれを言動に表すことです。
感謝とともに相手の承認欲求に答えます。
まとめ
夫婦関係の維持というのは互いに認め合い感謝し合うことで長いパートナー関係が続くのだと思います。