JGC回数修行:同一日同一空港から複数回出発するときの保安検査エラー問題への対応方法(2019年7月最新情報)

JGC回数修行:同一日同一空港から複数回出発するときの保安検査エラー問題への対応方法(2019年7月最新情報)

この記事では、JGC回数修行で一度はぶち当たる問題、「同一日同一空港から複数回出発するときに保安検査でエラーが発生する」ことについて、2019年7月にJAL係員に確認した対応策を経験の裏付けとともに説明します。

保安検査エラー問題

保安検査エラー問題とは?

JGC回数修行をすると、同一空港から1日複数回出発する旅程を作ることがあります。そのときに同一日同一空港から複数回出発の最初の出発のときに保安検査でエラーになって通れないことを言います。

[例1]
羽田→セントレア→成田→セントレア→羽田

[例2]
那覇→宮古→那覇→大阪

[例3]
福岡→宮崎→福岡→宮崎→福岡

[例1]と[例2]は私が実際に使ったコース(の一部)です。
[例1]はセントレアを2回、[例2]は那覇を2回、[例3]は宮崎2回、福岡2回です。

[例1]では最初のセントレア、[例2]では最初の那覇、[例3]は途中一般エリアに一切出ないと仮定するなら最初の福岡で、それぞれ保安検査でエラーになります。

これが保安検査エラー問題(私が勝手に名付けました)です。

保安検査エラー問題の原因

真の原因はJALのシステム的なものですが、そこは部外者が知ることはできません。

しかし、同一日に同一空港から複数回出発する場合には、保安検査でシステム側がどの便に搭乗するのか区別できずエラーになる場合があるということです。

ですから、その時点において搭乗する便が唯一のものに確定できない媒体であるIC機能付きのJMB/JALカードを保安検査でかざしたのでは便が特定できないことは明白です。

従来はその対策として、搭乗券を発行してもらえば良いということでした。

Google検索で、JGC回数修行者の福岡-宮崎ピストン複数回往復の体験談を読んでいただくとわかりますが、過去この区間では例外的に3区間を超える搭乗券を発券していただくことが不可能ではないようで、搭乗券をかざしさえすれば保安検査は通れたようです。

保安検査エラーが出た実体験2件

[例2]では搭乗券発行最大区間数である3区間を発行してもらっても、かざす搭乗券は特定の便用のものなので以前ですとシステム側が判別できたというわけです。

しかし、2019年2月のJALのシステム改修によりこれが変わったようです。

紙の搭乗券を発行してもらっても今までのようにはいかず、エラーになる場合があるということです。

どういう場合かというと、

すでに同一日同一空港から複数回出発する予約がある場合、チェックインされている範囲に、同一空港から出発する便があるとシステムが判別できずエラーになる。

ということです。

セントレア→成田→セントレア→羽田の場合

[例1]ではセントレアのJALカウンターで、2区間目〜4区間目の「セントレア→成田→セントレア→羽田」を一気にチェックインして搭乗券3枚を発行してもらいました。そしてセントレアの保安検査を通ろうとすると、読み取り装置が赤く光り通過できませんでした。「JALカウンターに戻って確認してもらってください」と当然のお言葉。

幸いセントレアはJALカウンターと保安検査が目と鼻の先ですので、JALカウンターで再発行した搭乗券をもって、係員は搭乗券を再発行し係員の方も念の為ということで保安検査まで同行してくれましたが、やはり通れませんでした。

カウンター内でベテラン係員とああでもない、こうでもないと相談していたようで、十分ほど経過。そして、最初のセントレア→成田の分だけチェックインして搭乗券を発行、あとはチェックインキャンセルをしたということで、成田についたらカウンターでチェックインして搭乗券を発行してもらってくださいと言われました。

係員に同行していただき保安検査で、その1枚の成田への搭乗券をかざすと無事通過できました。

那覇→宮古→那覇→大阪の場合

[例2]も同様で「那覇→宮古→那覇→大阪」を全部チェックインして3区間分の搭乗券を発行してもらいました。ですが、最初の那覇で保安検査でエラーになりました。

那覇のJAL保安検査は隣にJALの優先レーンがあり、保安検査係員の機転で、違うフロアのカウンターまで戻らなくても優先レーンのJAL係員で対応していただくことができました。

JAL係員の対応は、後で紹介する「保安検査場特別通過証」を発行するということで、結果的に長蛇の一般レーンを尻目に「保安検査場特別通過証」を手にスイスイと優先レーンを特別に通していただくというラッキーなことになりました。これは単にラッキーだっただけで、普通は別のフロアとかにあるかもしれない離れて混んだカウンターまで逆戻りでとても時間がかかります



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保安検査エラーを避ける方法

先日、国内線ファーストクラスを使用したときに、ファーストクラスチェックインで私以外に待っているお客様もおらず時間がありましたので、ファーストクラスカウンターの係員の方にこの件を訪ねてみました。

やはりシステム改修以降に仕様が変わったそうです。

  1. チェックインした中に同一日同一空港からの出発が複数回あると、複数回搭乗の最初のときに保安検査でエラーになる(前述の通り)。これは、システムのほうで、複数回搭乗がチェックインされているが、どの便なのか判別できないため。
  2. 前述のことは、タッチ&ゴーはもとより、紙の搭乗券を便毎に発行していてもだめ
    すなわち、JGC回数修行定番の福岡-宮崎複数回ピストンでは、特例で全行程の搭乗券を発行してもらい、一回も制限エリアを出ないとしても、最初の搭乗でエラーになるということです。

なので対策は明らかです。

  1. 同一日同一空港から複数回出発がある場合は、二度目の同一空港出発以降はチェックインしないことで避けられます。
    JAL係員によれば、私が質問したその朝に、「羽田→某空港→羽田→他の空港」という方がいらっしゃって(修行僧しかいないでしょ!)、「羽田→某空港→羽田」だけチェックインされて搭乗され、「羽田→他の空港」は先ほどチェックインして搭乗されたということで、特に問題はなかったようですとのこと。
  2. 万一、二度目の同一空港出発分までチェックインしてしまった(これはタッチ&ゴーしてしまった場合も同じ)場合は、有人カウンターでチェックインをキャンセル(搭乗券は破棄されます)してもらうことで対応できます。
  3. 自動チェックイン機でも、乗り継ぎ便をチェックインするかどうか選択できるので、二度目の同一空港出発を含めその先はチェックインしないことです。
  4. 乗り継ぎ時間が短くて、二度目をカウンターでチェックインしている暇がない場合は仕方ないのでチェックインして搭乗券を発券してもらいます。そのままでは保安検査でエラーになりますので、エラーになっても通してもらうために、「保安検査場特別通過証」を一緒に発行してもらいます。これを忘れると、時間がかかる有人チェックインカウンターの列に逆戻りです。
    これがその特別通過証です。さきのJAL係員もこのような場合は、絶対これをカウンターで発行してもらってください、そうでないと保安検査を通れませんとおっしゃっていました。

まとめ

  • JALのシステムは2019年2月から変更され、それにともないこうしたエラーが出るようになった。
  • 便毎の搭乗券があったとしても、同一日同一空港から複数回出発がある場合は、最初の搭乗時に保安検査でエラーになり通れない。
  • 自動チェックイン機での搭乗券発行にせよ、有人カウンターでの発行にせよ、初回チェックインには二度目以降の同一空港出発便は含めないことで保安検査エラーは避けられる。
  • タッチ&ゴーは論外。
  • 乗り継ぎ時間が短いなどで、二度目以降の同一空港出発便も発券せざるをえないときは、最初のチェックインのときに有人カウンターで「国内線保安検査場特別通過証」を発行してもらい、保安検査で搭乗券と同時に提示すること。これは2枚発行され、1枚は保安検査場で回収され、1枚は自分で搭乗券とともに持つ。

重要なのは、同一日同一空港複数回出発があるときは、少なくとも初回のチェックインでは、時間がかかる(場合によっては長蛇の列の有人カウンターにならぶことになる)ので、十二分な余裕を持って空港に行くこと。上記手続きに不備があると、カウンター逆戻りになる可能性があります。時間にゆとりがあれば焦らず冷静に対応できます。

途中で一般エリアに出る旅程で、さらにその先に同一空港複数回出発がある場合も初回と全く同じです。十分な時間余裕をもって旅程を組むこと。

1日何区間搭乗しようが、同一空港からの出発がない一筆書きコースならタッチ&ゴーだけでいけてしまいます。このほうが旅の楽しみもあるので、個人的には多数回ピストンよりオススメです。

いかがでしょうか?

Webで検索して得られる体験談はこの問題に関する限り過去の情報が多く、現状は違いますのでご注意ください。

 



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