転勤・引越シーズンに備えての特集「実用引越講座」(連載5回目:引越当日)

転勤・引越シーズンに備えての特集「実用引越講座」(連載5回目:引越当日)

旧コンテンツですが1995年9月に執筆した「実用引越講座」というものがありました。地味に人気コンテンツでしたが、これから春までの転勤・引越しーズンに備えて、現在の状況などを加筆した「実用引越講座」を何回かに分けてお届けします。引っ越しを予定されている方は保存版コンテンツとしてぜひブックマークしていただきお読みください。

引越当日

いよいよ引っ越しです。

前日までに梱包

前日の夜までに、翌朝使うものを除いて梱包してしまいましょう。おまかせ便の場合でも自分で梱包するものはやはり前日の夜までに終えてしまいましょう。

最後まで使っていた物は、新居でも最初に必要になる物と思って間違いありません。

これらは分かりやすく段ボール箱に表示をしておくべきです。

予め梱包した段ボール箱に、新居で運び入れる場所を忘れずに記載しておくこと。こうすればいちいち指示しなくてもすみます。

「連載2回目:引越計画立案、業者選択」で作成した部屋の間取り図に部屋番号を書いておき、ダンボール箱にはその部屋番号を大きく書いておくと良いです。

これなら誰でも搬入場所がわかりますので、いちいち指示する手間がありません。

割れ物や積み重ね禁止などのラベルは必要に応じて、段ボール箱の横と上に張り付けましょう。上にだけ内容物やこわれもの表示を張り付ける人が多いのですが、これだと段ボール箱を重ねたときに、見えなくなってしまいます。かならず、上と二カ所以上の側面に書いておきましょう。

ホテル泊もある

荷物の量や引っ越し先によっては搬入が翌日になることがあります。

その場合は、多くはホテルに泊まることになりますので、最小限の着替えなどは忘れないように別の荷物につめておきましょう。おまかせ便ではその荷物を持って行かれないようにしてください。

おまかせ便は本当に便利ですが、冬場など着て移動しようと思ってそのあたりに置いていたコートまでダンボールに入れて持って行ってしまう可能性がありますので、自分の持ち物は一箇所に固めて、これは自分たちの荷物なので運ばないでください、と業者に伝えるのをお忘れなく。

搬出

全てをトラックに積んだら、もう一度室内や収納部を見回して忘れ物がないように点検しましょう。

自分達でとりつけた照明(ペンダントライト)なども原則として外してゆかねばなりません。逆に賃貸住宅で最初からついてた照明や設備は間違って持っていかないようにしてください。

照明などは比較的大きな物ではありますが、視線の外にあることが多いので忘れることがあります。

移動

点検が終わったらトラックを見送って、自分達も新居に向かいましょう。荷物が翌日ならば今夜の宿泊場所に向かうわけです。

<経験談>
私の場合は、賃貸から分譲に引っ越す時に、布団生活からベッド生活になるので引っ越しよりずっと前にベッドを購入して搬入しておきました。そして寝具(夏だったので羽毛肌掛け)や枕等を掃除にいくときなどに一緒に持って行っていました。荷物は搬出の翌日搬入だったのですが、新居に寝起きできるようにはしておいたのでホテル泊にはならずにすみました。

もしトラックが先に着く可能性があれば、事情がわかって搬入指揮をとれる人を予め新居に行かせておく必要があります。

そうでないとトラックや作業員は無駄な時間を過ごすことになり、結果的にはかたづけが遅れてしまいます。

搬入

搬入は大物家具から行います。

設置場所を指示しどんどん運んでもらいましょう。

「連載2回目:引越計画立案、業者選択」で作成した部屋の間取図と大型家具配置図を何枚かコピーして引っ越し業者に渡しましょう。

ただし、寝室となる部屋にあまりいっぱい運び込むと、寝る場所が確保できなくなるので、とりあえず使わなくてもすむ部屋に放り込んでおけばよいでしょう。

設置された大物家具は表面をその材質に応じて拭いて行きましょう。荷造りのところでも書いたように、引っ越し作業を経た家具などは思った以上に汚れています。

高級なタンスなどは変なものでふくとしみになったり、材質を痛めたりするので注意が必要です。作業員の手や手袋は結構汚れているので、そのまま放置すると、かびやしみの原因になることもあります。

立会い

人手があれば大物運搬は家具と建物の両方を傷から守るため、ちゃんと監視していたほうがよいでしょう。

悪質な業者は知らぬ存ぜぬを決め込むことがあるので、それを言わせないためにも、万一ぶつけられたりしたらその場で直ちに文句をいい、証拠となる写真をスマホで撮ってから、責任者に賠償させる確約をとります。

家具や家に業者がつけた傷の賠償について必ず書面で確認を取ることが必要です。

この際、修理させますという言葉に安心してはいけません。

高級な家具になるとそこら辺の家具屋では手に終えない物も多く、適切な修理をしてもらえないことが多いので、そういったものは自分で信頼できる業者から見積を取り、費用を業者負担にする確約を書面でとることが必要です。

奥様の御両親が額に汗して働いた金で買ってくれた高級な嫁入り道具だったなら、毅然とした態度で望むべきです。たかだか2000円のカラーボックスならば笑って済ませられるが、非常に高価な家具ではそうは行きません。

下請けとアルバイト作業員が多い業者ではこういったところにも差がでてくることに注意してください。

アルバイトは慣れないから落とさないように持つのが精いっぱいのことが多い。その点大手運送会社直営のベテラン作業員は適切に訓練を受け経験を積んでいるので、そもそもぶつけることが少ないし、危なそうな場所も心得ています。

終わりに近づいたら….

さて、荷物搬入が進んできたら、近所のコンビニにジュースや菓子を買いに走りましょう。

もちろん作業員に対する心遣いです。

チップは大手業者だと受け取らないことが多く、アルバイトの多い中小業者ほど受け取る傾向があります。しかし飲み物や菓子なら喜んで受け取ってくれます。

このあたりも相手をみて判断することが必要です。

引越で友人を駆り出す人が多いのですが、独身ならともかく高級家具の多い所帯持ちは絶対に止めてください。高い家具や新居を壊されても文句を言いにくいし、怪我でもされたらもっと困ります。怪我がなくても終わった後に食事に連れて行ったりと高くつきかねません。とにかく何かあったら業者より遥かに始末が悪く、その後の人間関係が破綻しかねません。申し出は丁重にお断りしてください。逆に、頼まれてもまずはお断りです。

全ての搬入がおわったら過不足やトラックに荷物が残っていないことを確認して業者の仕事は終わりとなります。

おまかせパックなどでは、このあと作業員による開梱作業が始まります。

自分達で荷造りして開けて欲しくないものはそのように言うこと。またステレオやパソコンなどの複雑な配線も自分達でやること。

搬入完了後真っ先にすべきこと

なによりもやるべき事は、その日の夜に寝る場所を確保することです。

とにかく寝室をまっさきに片づけて、布団やベッドを使えるようにしましょう。同様の理由で風呂も使えるようにしましょう。当然最低限の着替えや子供の学用品も重要です。

夕食はコンビニ弁当か外食で済ませましょう。疲れている奥様に飯を作れなどと絶対に言ってはいけない。血を見ます。

残りの段ボール箱はゆっくりとかたづけてゆけばよいのです。あせることはありません。

それより色々な手続きを先に済ませた方が良いです。このあたりは最終回の次回で触れます。

近所を探検しよう

新居での楽しみは私の場合近所の探検です。

スーパー、食品店、本屋、コンビニ、駅までの道順等々調べることは山ほどあります。

子供をつれて、あるいは奥様とともに歩くといいですね途中で小さなコーヒーショップをみつけたら入ってみましょう。カウンターに陣取ってマスターの話を聞いてみるのも、また楽しくためになりますよ。

次回は最終回で「事後の手続き」です。

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